宿命と運命
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2017年3月18日更新・作成)
宿命と運命
宿命とは、世に誕生した時にもって生まれた肉体の構造(例えば本人 の血液型や性格、容姿など)で変えることのできない物理です。一方、運命とは、生 存の過程で突然的に変化が生じ、自分の生涯に「幸、不幸」をもたらす現象です。つまり心身や行動の突然変異です。
例えば人は頑強な人も虚弱な人もいます。頑張る人、頑張らない人との差は、そ の人の努力次第で幸せになれるか、なれないかで決まります。これは努力という「運命」が宿ったからで す。
以下は、著者矢嶋季晴氏の「今どきの結婚式」から抜粋したものです。「相手とふ たりでよい相性にする努力を」大勢いる異性のなかから、選び選ばれた結婚するので すから、運命的相性を信じたくなるでしょう。また、人生には「運」としか慰めようのない不慮のできごとが多い のも事実です。だからといって、人間の性格や生きざまを、ほかの動物の行動に結び つけて、戌と申(いぬとさる)だから相性が悪いとか、個体の禍福に関知しない天体の運行を占って、凶の相性だ とか判断するのは、まったくナンセンスといえます。
相性がどうこういうのは全部結 果論にすぎないことに気づいてください。相性とは自分自身がつくり出すものなのです。なぜならば、相手がいな ければ、自分の相性もないからです。自分がいるからこそ相手の相性もあるのだとい うことを、結婚する子どもたちに伝えたいものです。
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